自立援助ホームについて

さまざまな事情で家庭にいることができなくなった児童は児童養護施設などで保護されますが、15歳を過ぎて就労することとなった高齢の児童については、既存の施設などでの対応が難しいことが多く、かといって一人で社会の中で暮らしていくのにはあまりに厳しいのが現状です。また、中には虐待を受けたり、適切でない家庭環境の中で生活や行動が乱れ、傷ついて居場所や頼るべき相手をもなくしてしまう子どもたちもいます。そうした子どもたちは、ともすれば、万引き、援助交際など、違法行為を行うことにしか生きるすべを見いだせなくなります。このように、まだ年齢的にも、能力的にも十分社会に出て行くだけの準備ができていない子どもたち、あるいは、傷つき、疲れ果てて自分の力では立ち直ることの難しい子どもたちには、ひとりだちができるようになるまでのしばらくの間、安全が確保され、安心して休むことのできる環境と、困ったこと、悩みなどの相談を聞き、アドバイスをしてくれる援助者が必要です。　　　　　　

自立援助ホーム“びっつ・ゆにっと”は、そういった子どもたちのニーズにこたえるため、国、県の委託を受けて運営されている児童福祉施設です。さまざまな事情を抱えて子どもたちはホームに来ますが、どの子も例外なく度重なる挫折体験の中で傷つき、疲れ、行き場所を失ってホームの門をくぐります。びっつ・ゆにっとのスタッフは彼らに寄り添い、一緒に悩み、努力し、やがて力をつけて社会に旅立てる日まで生活を共にします。Contact us